現在の歯科は急速な進歩により高度な技術力が必要となり、様々な分野に細分化され、専門医制度などを設け知識があり技術力の高い歯科医の育成や一般の方への啓蒙活動に力を入れています。歯科医であれば虫歯の治療からインプラントや矯正など、全てを行う事が可能ですが、それぞれの分野を専門に治療する事で、患者により良い治療を提供しています。また横の繋がりも強化し、自分の不得意分野の治療が必要になれば他の医師を紹介してくれる体制も常識となり、より一層の安心感を患者は持てるようになっています。虫歯治療は無痛が当然になり、インプラントではオールオン4などの即日インプラントやフラップレス手術など切開しない方法などが登場し、患者の負担が日々軽減しています。
また歯列矯正は大人でも行う人が増え、マウスピース矯正など目立たない便利な方法も出てきています。また小児歯科分野も子供に恐怖心を持たせないで治療が行えるよう、色々なサービスを提供しています。金属アレルギーの研究も進み、歯の治療で用いられる金属で肩こりや頭痛、アトピー性皮膚炎の悪化などが証明されつつあります。そのため、保険適応外治療となりますがセラミックなどの安全性の高い素材も多く使われるようになっています。
長寿国になった日本でQOLの高い生活を送るために8020運動の実現が大切で、そのためには子供の頃から歯の健康を学び、大人になっても日頃から歯科検診を受け早期に適切な治療を受ける事が大切です。