将来の歯の健康のための矯正歯科

日本人は歯と顎のバランスが、欧米人に比べて悪いと言われています。八重歯はその象徴とも言われている存在です。6歳臼歯と、1番と2番の前歯が生えた後、限られたスペースに3本の永久歯が出てきます。このなかで最も遅く出てくる犬歯(3番)は、スペース不足になりがちで、外に飛び出してしまうことが多い歯です。

乳歯はどうせ永久歯に生え変わるから、あえて歯科で虫歯を治療してもらわなくても良いと考える親は多いです。しかし、乳歯は真下から受ける永久歯の力で歯根が溶けて、自然に落ちる仕組みになっています。その乳歯が虫歯になって根っこの先に膿をもってしまうと、その膿を避けるようにして横から歯が生えてしまいます。乳児期に指しゃぶりをしていると、そのクセによって歯並びが悪くなることもあります。

爪を噛んだり、下を突き出すクセも歯並びに影響します。歯並びが悪いと、発音が悪くなるなどの正常な発育を妨げる原因になります。さらに、歯磨きがしづらい歯になって、虫歯や歯周病になりやすくなり、進行スピードも速くなります。乳歯は生え変わるからという考えは、はっきり言って甘いです。

乳歯が自然に永久歯に生え変わることができないと、歯並びが悪くなり、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。歯並びの治療は矯正歯科で受けられます。矯正歯科でいつ治療するかは、人によって異なります。最近の子どもは顎のサイズが小さく、歯並びが悪くなりやすいので顎を広げる治療を早めに行うこともあります。

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