インプラントとは心臓のペースメーカーや骨と骨を繋ぐボルトのように体内に埋め込まれた医療機器のことをいいます。歯科でよく耳にするインプラントは失った歯があった部位に人工歯根を埋め込みその上に義歯を被せる治療のことです。人工歯根をあごの骨に固定するので自分の歯の様に使用することができるのがメリットです。インプラントは1本でも全く歯が無い方にも用いることができます。
私達は虫歯や歯周病、病気や怪我等で歯を失ってしまうことがあり、以前は入れ歯やブリッジ等を失った歯の代わりとして使用してきました。入れ歯は安定性に欠けて食事や会話に支障がありましたし、ブリッジは治療の際に健康な歯を削る可能性がありました。インプラントはこのようなデメリットがないため人気がある治療方法です。デメリットとしては治療費用が自由診療で全額自己負担となってしまうところです。
歯科医院によっては1本当たり10万円代から治療を行っているところもありますが、平均した治療の費用が1本あたり30~50万円と高額になってしまいます。2014年度からは1部で例外はありますが、病気や怪我で歯を失った場合は健康保険の適用となり治療を受けやすくなりました。そして高額の治療を支払った年には確定申告の際に申告すると治療費の1部が戻る場合があります。歯を失って入れ歯やブリッジ、インプラントで迷っている方は検討して見るのも良いでしょう。
あごの骨の状態によって治療期間が長くなることもありますので、医師とよく相談して治療を受けるようにしましょう。